データベース『えひめの記憶』
えひめ、その食とくらし(平成15年度)
第1節 食の文化の変遷
本節では、食の文化とは何かを解明するとともに、えひめ地域を舞台とした食生活の移り変わりについてたどった。
「1 食の文化を考える」では、食の文化を食品加工体系と食事行動体系の二つの面から構成されるものとしてとらえ、人々の食生活の解明には双方の視点が必要だとする考え方を紹介した。また、料理法、食の目的、食卓や食器といった食の文化に関連する要素を取り上げて、それぞれから食の文化へのアプローチを試みた。さらに、畑作や果樹栽培についても触れた。
「2 人々は何を食べてきたのか」では、旧石器時代から昭和の時代に至るまでの、えひめ地域に居住した人々の食生活の変遷について探った。便宜上、江戸時代以前、江戸時代、明治から太平洋戦争まで、終戦以降の昭和と大まかに区分し、それぞれの時代における人々の食生活の解明を試みた。