戦後、戦災により焼失した家屋の復興が進むと、家具の需要は増大した。さらに高度経済成長とともに人々の生活水準が上がると需要は急激に増大し、機械生産による量産化が進んだ。その一方で昭和40年ころから、職人が手作業で作る家具は少なくなり、職人の数も減少した。 ここでは松山(まつやま)市三番町(さんばんちょう)(旧萱町(かやまち))の家具店と西予(せいよ)市野村(のむら)町のタンス店を取り上げ、仕事や生活の変遷を探った。