データベース『えひめの記憶』
身近な「地域のたからもの」発見-県民のための地域学入門-(平成22年度)
(1)グラフによる整理
統計を作成するときには、「○○を明らかにし、それをわかりやすく示したい。」という目的が必ずあるはずですが、データを集計しただけでは、何が読み取れるかが、明らかに示されるわけではありません。統計をグラフにするとわかりやすくなります。グラフは、統計結果を視覚的に表すための効果的な方法であり、グラフで表すことによって統計の中の数値の変化がよくわかるようになり、統計を作成した目的を的確に示すことができます。
グラフにはいくつかの種類があり、それぞれ用途が異なるので、目的に応じた適切なグラフを使います。
<主なグラフの種類と用途>
○棒グラフ :棒の長さで、数値の大小を比較する。
○折れ線グラフ:数値が増えているか減っているか、変化の方向をみる。
○円グラフ :構成比(全体に対する比率)をみる。
○帯グラフ :構成比を比較する。
例えば、図表2-3-1は愛媛県における桑とミカンの栽培面積の推移を表にしたものです。この表を折れ線グラフで示したものが図表2-3-2です。折れ線グラフにすると、「桑の栽培面積は昭和5年がピークで、それ以降は減っている。」「ミカンの栽培面積は昭和30年から45年にかけて急激に増加している。」ことなどが明確に読み取れます。
図表2-3-1 桑・ミカン栽培面積の推移 『愛媛県蚕糸業統計書』 『愛媛県果樹園芸史』から作成。 |
図表2-3-2 桑・ミカン栽培面積の推移グラフ 『愛媛県蚕糸業統計書』 『愛媛県果樹園芸史』から作成。 |