データベース『えひめの記憶』
身近な「地域のたからもの」発見-県民のための地域学入門-(平成22年度)
(1)「愛媛学」における調査研究について
ア 調査研究の目的
愛媛学では、平成3年度から21年度まで、愛媛らしさを発見、再確認するための調査研究を行いました。愛媛学における調査研究の目的は、永い伝統を引き継ぎ昭和・平成と激動の20世紀を生き抜いてきた人々のくらしに焦点を当て、そのくらしに学ぶとともに、高度経済成長期以前の原風景を記憶でたどりながらふるさと愛媛の優れた地域資源を掘り起こし、今後の愛媛の歩むべき方向を探ろうとするものです。
イ 調査研究の特徴
調査研究の対象とする時代は昭和が中心で、当時を生きた人々のくらしに学ぶという視点に立ち、既存の学問(歴史学、地理学、民俗学等)の調査方法にとらわれないで、より総合的・学際的な調査を試みました。
具体的な方法としては、聞き取り調査を重視し、生活者の生の声を大切にしながら、既存の資料に全面的に依存することなく、できるかぎりオリジナルな資料を基に成果をまとめました。