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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅳ-久万高原町-(平成24年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2節 落出の町並みとくらし

 合併前の四つの旧町村のうち、南部にあった柳谷(やなだに)村は、村の東と南で高知県と接しており、その境界線も一番長い。
 急峻な四国山地が広がる柳谷村では、面河(おもご)川に注ぐ黒(くろ)川とその支流が縦横に流れ、河谷(かこく)の浸食が著しい。総面積の約9割が森林で、山腹の平坦地に集落が点在する。
 本節では、柳谷村の中心集落であった落出(おちで)(旧柳谷村柳井川(やないがわ))の町並みやくらしを、文献調査や聞き取り調査をもとにまとめた。