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愛媛県史 学問・宗教(昭和60年3月31日発行)

あとがき

 愛媛県史四〇巻のうち、昭和五七年度刊行の『資料編 学問・宗教』に続いて、このたび、部門史『学問・宗教』を刊行することとなった。さきには、九部門にわたる資料を類聚したが、今回新たに方言を加え、一〇部門として編集した。
 従来、漢学漢詩文・神道・仏教などその支持層は広く、それぞれ研究が進められてきた観がある。しかし、資料収集に当たり、執筆担当者の熱意と関係各位のご協力により、各分野にわたって新資料が次々と見いたされてきた。したがって、これまで未踏の領域も開拓され、また現在までの調査成果を掲げて将来大成すべき指針を示すなど、各部門とも体系化への意欲がみられる。
 本巻の編さんに当たった文化部会は、和田茂樹(愛媛大学名誉教授)が部会長をつとめ、構成員とその執筆分担は次のとおりである。
  委   員   伊 藤 義 一   伊予史談会副会長 (国 学)
    同     越 智 通 敏   元愛媛県立図書館長 (仏 教)
    同     重 川 家 俊   元松前町立松前中学校長 (漢学漢詩文・心学・洋学)
    同     西 村   拓   松山東雲中・高等学校長 (キリスト教)
    同     野 口 光 敏   愛媛県文化財保護審議会委員 (神 道)
    同     森   正 史   元愛媛大学農学部附属農業高等学校副校長(和算・神道・修験道)
  執筆協力者   藤 原 与 一   広島大学名誉教授 (方 言)
 全体の調整には部会長が当たり、編集作業は臨時県史編さん部員の大野利喜太・日下部正盛および森正康が担当した。また、本巻の性格上、各部門ごとに特色があり、併せて執筆者を異にしているためにそれぞれの論考の展開や表現に相違もあるが、了とされたい。
 なお、本巻の刊行に当たっても、『資料編学問・宗教』の刊行後、新たに資料の利用や写真掲載などを快諾いただいた関係機関ならびに所蔵者の方々の御協力に衷心謝意を表するとともに、参考とさせていただいた先学各位の御研鑽に対しても深く敬意を表する次第である。
       昭和六十年三月
                       愛媛県史編さん委員会文化部会長 和 田 茂 樹