農民は麻を作り、家でつむぎ布にし、雪ばかま・はんてん・でんち・胸かけなどを作って着た。毎年一度は「コギノ」と言って木綿の縞物を買い、嫁が家で縫うのがならわしで、祝祭日などに着た。これが古くなると仕事着につくりかえた。 麻の布は久万町の徳兵衛紺屋という染物屋に頼んで染めてもらっていた。