データベース『えひめの記憶』
鬼北町
渡辺武雄(1891~1962)
翁資性温厚清廉衆望を負ひ、幾多の公職に就き其の功績多なるものあり。就中面積四千町歩に及ぶ奥地資源の開発と文化の向上は道路の築設に在ることを洞察し、昭和4年同志と計り施業土工森林組合を設立し、其の機軸となり尓来15年の歳月を費して幹線支線延長壱万六千米の車道を完成す。此の開通に依り、住民の福利増進と産業発展に貢献する所誠に甚大なり。之れ偏に翁の遠識と挺身努力の賜と住民等しく感謝敬仰するところ、茲に郷党相図り、偉大なる翁の業績を永く記念する為、碑を建立し謝意を表す。
昭和32年4月 区 長 川平 実
代表者 道下 盛多
(『日吉村誌』より 渡辺武雄翁頌功碑 碑文)
【追記】
渡辺武雄翁頌功碑の右側には、昭和23年、地域住民の陳情により上川口から節安までの地域に灯りを灯すことに成功した「電灯事業記念碑(写真②)」もある。