データベース『えひめの記憶』
瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)
(6)大頭八幡大(おおとはちまんだい)神社社叢(越智郡吉海町福田)
正安元年(1299年)に領主村上河内守維義(かわちのかみこれよし)が、宇佐八幡より勧請した。この森で特筆すべきは、林の左端にそびえている胸高幹周400cmほどの1本のクロガネモチの巨木だ。高木層には、クロガネモチが優占し、クスノキ・モチノキ・アベマキ・コナラ・ヤマザクラ・モッコクが混生する。亜高木層以下には、モッコク・モチノキ・ネズミモチが多く、クロガネモチ・アラカシ・テイカカズラ・クスノキ・クサギ・シュロ・シロダモ・マサキ・イヌビワ・マンリョウ・アカメガシワ・フユヅタ・トベラ・カクレミノ・イヌマキ・クチナシ・ヒサカキ・ヤブニッケイ・シャシャンボ・ヤブラン・ニッケイ・ヤツデ・ビナンカズラ・ジャノヒゲ・ベニシダなどが見られる。大島内ではもっとも優れた自然林であり、社叢全体が吉海町の天然記念物に指定されている。
写真2-1-8 大頭八幡大神社 平成2年12月撮影 |