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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業17ー宇和島市①―(令和元年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2節 御内の町並み

 岩松川を遡り、急峻な横吹渓谷を過ぎると、急に山が開けた標高300m弱の御内地区の盆地に至る。岩松川は、この御内の集落の西端手前で北の音無山へ曲がった所が源流となっている。また、同じく集落の西端にある源池池を源流として御内川が東へ流れ、やがて松田川となって高知県に入り、宿毛湾へ注いでいる。さらに、畑地の東端から東に向かって流れる元越川は、やがて槇川となり、御内の東端の犬除地区で松田川と合流している。御内地区と槇川地区を合わせたこの地区は、明治32年(1899年)に清満(きよみつ)村から分離して以来、昭和30年(1955年)の町村合併で津島(つしま)町(現宇和島(うわじま)市)となるまで、御槇(みまき)村として存続していた。
 本節では、終戦前後から昭和40年代のころまでの集落の様子や人々のくらしについて、Aさん(昭和10年生まれ)、Bさん(昭和14年生まれ)、Cさん(昭和14年生まれ)、Dさん(昭和18年生まれ)、Eさん(昭和20年生まれ)、Fさん(昭和22年生まれ)、Gさん(昭和55年生まれ)から、それぞれ話を聞いた。