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えひめ、その住まいとくらし(平成17年度)

第1節 むらのくらし

 本節では、農林業に従事してきた人々を対象に、生活の舞台であった住まいを取り上げ、昭和前期の生業やくらしの実態を探った。どの地域でも見られた稲作や養蚕業は屋敷取りに大きな影響と変化を及ぼしていたが、すべての生業がそうであったわけではなかった。一方で、母屋の間取りを舞台に、1日、1年、一生のくらしがどのように過ぎていったのかを探った。
 「1 林家の住まい」では、四国山地の中でくらす久万高原(くまこうげん)町東明神(ひがしみょうじん)地区、鬼北(きほく)町上鍵山(かみかぎやま)地区の稲作と林業、および住まいとくらしを探った。
 「2 園芸農家の住まい」では、果樹栽培を中心とした宇和島(うわじま)市吉田(よしだ)町立間(たちま)地区、砥部(とべ)町七折(ななおれ)地区を取り上げ、そのミカン作りやウメの栽培、および住まいとくらしを探った。
 「3 稲作農家の住まい」では、松山(まつやま)平野に位置する伊予(いよ)市下三谷(しもみたに)地区、周桑(しゅうそう)平野に位置する西条(さいじょう)市上市(かみいち)地区の稲作農業と養蚕、およびその住まいとくらしを探った。

図表2-1-1 「むらのくらし」の調査地

図表2-1-1 「むらのくらし」の調査地