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えひめ、女性の生活誌(平成20年度)

2 海へ山へと休む間もなく-半農半漁村の女性-

 伊方町(いかたちょう)二見(ふたみ)は佐田岬(さだみさき)半島のほぼ中央に位置する半農半漁村である。佐田岬半島を形成する山地が東西に横たわっており、北は伊予灘(いよなだ)、南は宇和海(うわかい)に面し、入り江を利用した集落が点在している。その一つである鳥津(とりつ)地区は伊予灘に面した江戸時代末期に開拓された漁村で、かつてはイワシ大網(イワシ舟曳(ふなびき)網漁)の根拠地であった。平地はほとんどなく、急傾斜地に段々畑を切り開き、麦やサツマイモを栽培していた。
 半農半漁の村に住む女性の労働と生活の変遷について、鳥津地区に住む、**さん(昭和2年生まれ)、**さん(昭和4年生まれ)、**さん(昭和9年生まれ)に話を聞いた。