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愛媛学のすすめ

6 今後の進め方

 愛媛学はスタートしたばかりなので、すべてがこれからである。加藤秀俊先生の基調講演では「愛媛学は調整の学」であり、松友孟先生の特別対談では「愛媛学は愛媛の中層・基層構造に迫る歴史的地理学」とされる。県民が主役である愛媛学構築のための今後の進め方の主なものを挙げると次のとおりである。

(1)愛媛学に対する県民の理解を深める

 愛媛学という用語もあまり知られていない。シンポジウムや研修会の開催や一緒に調査をすることなどにより、広く県民の皆さんの理解を深めていく。

(2)愛媛について調査研究している人々の連携を図る

 県下各地には、地道に調査研究をしている方々がたくさんおられる。この方々の連携を深めて、情報の交換や交流を行い、調査研究の資質の向上を図っていく。

(3)愛媛学の研究方法の確立を図る

 県民の愛媛学であるという視点を忘れないで、幅広く調査研究をしていくが、調査の内容が愛媛の本質にアプローチするような内容に高めていきたい。そのため、各種の調査方法の確立を目指したい。

(4)愛媛に関する資料の収集・整理をする

 県下各地の愛媛に関する資料の収集・整理をし、データバンクとしての機能を果たすようにしたい。

(5)他県の郷土学・地域学との連携を図る

 全国各地で行われている郷土学・地域学との情報交換や研修を行い、愛媛学の深化を図っていきたい。