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宇和海と生活文化(平成4年度)

4 生活実態

(1)生活時間

 この地域の人々の生活時間の概略を、起床・就寝・労働の3つの時間から推測して見た。この地域の人々は瀬戸内の人々と比べて少しだけ早寝早起きのようである。東京の5時台が宇和海と同じ程度いるということは、通勤の事情によるものと思われる。就寝時間については、東京の方が遅寝であるといえる(図表2-2-21・22参照)。
 これを年齢層別に見ると、当然のことながら若い層ほど「遅寝遅起き」、反対に高齢になるほど「早寝早起き」のようである(図表2-2-23・24参照)。
 つぎに、労働時間については、ほとんど仕事をしていない人が約28%ほどいるが、仕事場へ行く時間も含めて8時間から9時間仕事をしているのが約30%である。性別に見ると、9時間以上働いているのは、男性の方が多いようである(図表2-2-25参照)。これを年齢層別に見ると、35歳から64歳までの層が良く働いているといえる(図表2-2-26参照)。

(2)消費活動

 一家の1か月の生活費は、図表2-2-27のとおり、全体としては15万円~20万円未満を中心に分布しているが、年齢層別に見ると、35歳から64歳までの層が生活費が高い。子育てをはじめとして、多額の出費が予想される。
 つぎに、生活必需品を居住している市町村内でどれだけ購入(または自給)しているか、図表2-2-28のとおり10品目について調査した。八幡浜市と宇和島市以外の町村は、米、野菜、肉、鮮魚は80%以上を自分の住んでいる町村で購入したり自給したりしているが、他の品物については、三崎町・瀬戸町・伊方町・保内町・三瓶町が八幡浜市に、明浜町・吉田町・津島町・内海村が宇和島市に依存しており、御荘町・城辺町・一本松町・西海町は独自の購入圏を形成しているようである。

図表2-2-21~24 起床・就寝時間

図表2-2-21~24 起床・就寝時間


図表2-2-25・26 仕事の時間

図表2-2-25・26 仕事の時間


図表2-2-27 一家の1か月の生活費(年齢層別)

図表2-2-27 一家の1か月の生活費(年齢層別)


図表2-2-28 品目別居住市町村内購入割合(%)

図表2-2-28 品目別居住市町村内購入割合(%)

○印は80%以上を示す。八は八幡浜、宇は宇和島、他はその他からの購入割合を示す。