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わがふるさとと愛媛学Ⅱ ~平成6年度 愛媛学セミナー集録~

□身近なところで「紙」を楽しむ生活者(前原 和子)

 こんばんは、前原です。私は、ぐっと皆様の生活の中に話をうつしまして、毎日どういうふうに紙を楽しんで生きているかについて、お話しさせていただきます。
 私は今、「銅夢物語新居浜市民会議」なんていって、金属をいじっているんですが、実は和紙も大好きなんです。私が和紙にひかれ始めたのは、20歳(はたち)前、大学生の時だったと思います。大阪で、たまたま黒谷(京都府綾部市)の紙漉き唄がラジオから流れたのを聴きました。ちょっと哀愁の漂うメロディーと切々たる歌詞にひかれ、「黒谷ってどんな所なんだろう。黒谷の和紙ってどんなんだろう。」と感じ、だんだん和紙にのめりこんでいったんです。