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わがふるさとと愛媛学Ⅳ ~平成8年度 愛媛学セミナー集録~

◇金毘羅参詣記

 まず最初に、金毘羅参詣記について、お話する予定でしたが、今月の小松町の広報に、この参詣記について、かなり詳しく出ておりましたので、これは簡単に説明させていただきます。
 あの参詣記の中に、「宿へ泊まると非常にかゆい。赤が飛んだり、白がほうたり(はう)。」というような所があったかと思います。赤というのは、皆さんも戦時中にはかなりたくさん飼育されたのじゃないかと思うのですけれども、ノミのことです。白というのは、シラミです。今の小さい子には、シラミといったって、知らない子がたくさんいるのではないかと思いますが、そんなことが面白く表現された記録でした。あの参詣記は、伊予八藩のうちの吉田藩のお医者さんが書いた日記で、1862年(文久2年)のものであったと思います。松山から小松へ入りまして、そして小松に1泊した時のことが詳しく書かれています。そんなところで、参詣記のところを省かせていただいたらと思います。