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えひめ、昭和の街かど-生活を支えたあの店、あの仕事-(平成21年度)

3 町の写真館

 デジタルカメラが普及している現代は、どの家庭でも手軽に写真を撮ることができ、パソコンとプリンターさえあれば、自分で写真を加工し、プリントすることまで可能になった(2008年のデジカメ全国普及率は66%:内閣府「消費動向調査」)。しかし、カメラが高級品で一般家庭に普及していなかった昭和30年代ころまでは、写真を撮ることはめったになく、どうしても写真を撮りたい場合は、カメラを持っている知り合いか、写真館に頼むしかなかった。特に結婚式や成人式などの記念写真は、プロである写真館に依頼することが多かった。言い換えれば、それぞれの町にあった写真館は、地域住民の家族や子どもの成長の様子をレンズ越しに見守ってきたのである。
 町の写真館の仕事と生活の移り変わりについて、大洲市で写真館を営む**さん(昭和8年生まれ)に話を聞いた。