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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅱ-伊方町-(平成23年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第2節 九町の町並み

 明治22年(1889年)に九町浦と二見浦とを併(あわ)せて町見村になり、町見村の村役場は九町に置かれた。昭和30年(1955年)に町見村が伊方村と合併して伊方町が成立すると、九町にあった村役場は伊方町役場町見支所になった。
 九町は半島の中では比較的平地に恵まれており、九町という地名は土地の広さに由来するともいわれる。地形図を見ると、九町の中の小集落として、佐田岬半島南岸(下手(しもて)と呼ばれる)には、西(にし)、久保(くぼ)、畑(はた)、須賀(すか)、向(むかい)、奥(おく)があり、半島北岸(上手(うわて)と呼ばれる)には九町越(くちょうごし)がある。町並みは、海岸沿いの道が直角に曲がり、内陸に向かって延びる両側にあった。
 九町の町並みやその周辺の生活や文化について、Aさん(大正12年生まれ)、Bさん(昭和10年生まれ)、Cさん(昭和7年生まれ)、Dさん(昭和14年生まれ)、Eさん(昭和22年生まれ)、Fさん(昭和31年生まれ)から話を聞いた。