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県境山間部の生活文化(平成5年度)

3 個人の生き方・考え方

 個人としての生き方・考え方について、15項目の質問をしてみた。その結果を加重平均し、上位と下位の三つを各々上げると次のとおりである(図表2-2-24参照)。「法事や墓参りはできるだけきちんとしている。」75.9、「日頃から家族だんらんの場を持つように心がけている。」47.5、「昔からある祭りやひな祭り、五月の節句などの行事は大切にしている。」37.0、「欲しいものには、高価でも惜しまずに金をかける。」(-37.2)、「女性は結婚後は家庭のことに専念すべきであると思う。」(-11.8)、「信仰に関するものはほとんど何も信じない。」(-10.7)。また、三地域でバラツキのある項目は、「父親も家事をすべき」「女性は家事に専念」「お祭りなどの行事は大切に」などである。
 男女別にみると、きわだって両性で相違するのは「父親の家事」「個性的なものを買う」「欲しいものには金をかける」「政治や社会に関心」の項目である。
 さらに、年齢層別にみると、若いものは「父親の家事」や「女性の仕事」に違和感を持たず、「学歴」にもあまりこだわらず、「欲しいものには金をかけ」「地域活動」や「政治や社会問題に関心」が低い。これに対して高齢者ほど、「法事」「お祭り」等を重視し、「学歴」に対しても関心が高い(図表2-2-26参照)。このように個人の生き方・考え方は、地域別や性別より年齢層別による相違が大きいようである。

図表2-2-24 生き方・考え方(地域別)

図表2-2-24 生き方・考え方(地域別)


図表2-2-25 生き方・考え方(性別)

図表2-2-25 生き方・考え方(性別)


図表2-2-26 生き方・考え方(年齢層別)

図表2-2-26 生き方・考え方(年齢層別)