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河川流域の生活文化(平成6年度)

第3章 川がむすぶ

 本章では、川によってむすばれた、人々の交通・交流を取り上げた。
 河川交通は、戦前まで、物資や人々が行き交う地域交通の大動脈であった。また、河原は、住民が集う公共の場であり、伝統文化を伝える場でもあった。支流域では、谷筋沿いに、または尾根を越えて谷筋間で、文化の交流が進んだ。一方で、河川は対岸の交通をさえぎる大きな障害ともなった。このような河川の人々の交通・交流とのかかわりが、各地域の生活文化の形成にどのような役割を果たしてきたかを明らかにした。