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河川流域の生活文化(平成6年度)

第1節 水と人の道

 流域の大動脈であった肱川の河川交通のかつての面影を探り、各地域の生活文化の形成に、肱川がどのような役割を果たしてきたかを明らかにした。
 「1 川面から」では、昔の肱川はあたかも現在トラックがひっきりなしに走る産業道路みたいな存在だったであろう当時の面影を明らかにするとともに、再現した川下りについても言及した。
 「2 河港から」では、明治から大正にかけて肱川沿いにあった各集落の玄関口である河港の中から、坂石と五十崎に焦点を当て、肱川とくらしのかかわりの中から、沿岸の集落が川の港と重要なかかわりをもっていたことを明らかにした。
 「3 河口から」では、河川と海上交通をむすんだところとして栄えた町長浜について、川がもたらした人々の生活とのかかわりを明らかにするとともに、山口県大島郡との交流についても言及した。