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河川流域の生活文化(平成6年度)

第1節 川への畏(おそ)れ

 この節では、肱川、重信川における、江戸時代からの水害の伝承や、昭和18年(1943年)・20年の大水害の直接の体験を中心に、暴れる川の恐ろしさをとらえ、また、そのような川に対する畏敬の念を持ちながら、徐々に水害を克服してきた流域の人々の、努力と治水への知恵を生活文化の一つとして明らかにしようとした。「1 暴れる肱川」、「2 重信川中流域の氾濫(はんらん)」では、川の恐ろしさを、「3 汗と涙の災害復旧」では、災害復旧に努めた人々の活動を明らかにした。「4 なげとダムに見る治水」では、水害に対する昔からの地域の知恵と、戦後の本格的な治水事業、及び流域の人々の、川に対する畏敬の念を保ち続ける伝統行事を取り上げた。