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臨海都市圏の生活文化(平成7年度)

第2節 港町のくらし

 海に臨む港を中心とする人と物の流れや人々のくらしを探るとともに、港と海を舞台に昭和の時代を生き抜いてきた人々の営みから、町のくらしとそこに育まれた生活文化を明らかにしたい。
 「1 三津浜、港物語」では、三津浜の風物詩である「朝市」と「渡し」を取り上げて、その歴史とそれぞれの現況を聞き取りして浮き彫りにした。また、三津浜らしさが残る町並みやさまざまな思い出など、さらには、まちおこしや、平成5年に国から指定を受けたFAZ(輸入促進地域)構想にも言及した。
 「2 堀江港、あの日あのとき」では、一文字防波堤の築港、改修を中心に堀江港や港町堀江の移り変わりをまとめた。また、懐かしい仁堀連絡船を取り上げて、その盛衰を浮き彫りにした。
 「3 港今治、今昔」では、海運業の発達から今治の進取性を考え、日本最初の月賦(げっぷ)販売発祥地(はっしょうち)桜井を取り上げて、その椀(わん)船行商や月賦販売業についてまとめた。また、芸予諸島の玄関口として、島々とのつながりの今昔を浮き彫りにした。