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臨海都市圏の生活文化(平成7年度)

第1節 鉄路で結ぶ、線路に生きる

 この節では、都市圏の生活にとって不可欠な交通機関である鉄道・バスに焦点を当て、人や物の流れを支えてきた交通従事者の営みから、街(都市)の人々のくらしと、そこに育まれてきた生活文化を浮き彫りにしようとした。「1 坊っちゃん列車から路面電車へ」では、県都松山周辺を走る伊予鉄道に焦点を当て、運行にかかわってきた人々の話をとおして、坊っちゃん列車から電車・バスヘの変遷と街のくらしとの関係を探る。「2 終着駅は始発駅」では、予讃本線の終点で西南四国の交通拠点でもある宇和島の陸上交通に焦点を当て、急勾配(こうばい)の難所を抱える鉄道や、鉄道連絡の使命を帯びて地域の足として行き交うバスの運行に取り組んできた人々の話から、特有の風土の中で走り続ける公共交通機関の特質と地域のくらしとの関係を探る。