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愛媛の技と匠(平成9年度)

第1節 ふるさとの風味

 ふるさとの風味は、おふくろの味。どこか郷愁を誘い、心に安らぎを与えてくれる味でもある。
 「1 自然の味を生かす」では、270余年の伝統を受け継ぐそうめんづくり(松山市)、愛媛県内唯一のカツオ一本釣り漁港、深浦(ふかうら)(南宇和郡城辺(じょうへん)町)のカツオ節づくり、さらに我が国のジュース業界のパイオニアとなったミカンジュースづくり(松山市)を取り上げた。
 「2 甘さを形に」では、松山市にあり、「椿さん」の呼び名で有名な伊予豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)の祭礼に売られるおたやん飴(あめ)と、松山市駅前の通称「お日切(ひぎり)さん(善勝寺)」の境内で売られたところからその名が付いた、日切焼を取り上げた。さらに、昔ながらの味を守り続けてきた松山市の労研饅頭(ろうけんまんとう)と、道後温泉の手焼き煎餅(せんべい)、宇和島市の唐饅頭(とうまんじゅう)、岩城(いわぎ)村(越智郡)の芋(いも)菓子を取り上げ、これらの人々の味づくりの技とこれにかけてきた熱い思いを探ってみた。