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愛媛の技と匠(平成9年度)

第2節 くらしを彩る技

 本節では、我々の日常のくらしを支えている職人やくらしに潤いを与えてくれる職人の技やその道一筋に歩んできた生きざまなどを探りながら、ふるさと愛媛の生活文化の一端を明らかにしようとした。
 「1 勘と技を磨く」の「(1)細かい手仕事」では、時計の修理、印章の手彫りに長年携わってきたそれぞれの業界の長老の仕事振りや生き方の中に昔ながらの職人の姿を追い求め、「(2)鏡の前の人生」では、村に一軒残っている理髪店を訪ね、地域の変化とともに歩んできた理容師の生活に触れてみることにした。
 「2 楽しみをつくる」の「(1)音色とともに」では、県下で数少ない琴・三味線及び尺八の製作者並びに県下ただ一人のギター製作者の美しい音色を求めている姿を浮き彫りにしながらそれぞれの楽器づくりの技を探り、「(2)愛媛の『姫』づくり」では、愛媛の代表的な民芸品の一つである張り子姫だるま・糸かけ姫だるま、姫てまりづくり一筋に生きる人々の姿をとらえようとした。