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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅴ -愛南町-(平成25年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1章 昭和の町並みをたどる

 愛南(あいなん)町は、平成16年(2004年)に南宇和(みなみうわ)郡内海(うちうみ)村、御荘(みしょう)町、城辺(じょうへん)町、一本松(いっぽんまつ)町、西海(にしうみ)町の5か町村が合併して誕生した。僧都(そうず)川流域に開けた平野部は、行政・商業の中心地としての機能を有する地域として発展し、海岸部では、豊かな海の恩恵によって水産業が発達した。また、山間部では、明治以降の耕地整理により南宇和郡の穀倉地帯がつくられ、農業が発展した。
 本章では、南宇和郡旧5か町村からそれぞれ一地区を取り上げ、その地区の昭和30年ころの町並みやくらしについて、地元住民の方々からの聞き取り調査や現地調査を行い、当時の南宇和郡のくらしの一端を明らかにしようとした。