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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅴ -愛南町-(平成25年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1節 柑橘栽培に生きる

 平山(ひらやま)地区(旧御荘町)は、国道56号を挟んで、御荘湾沿いにリアス海岸を形成する山地の部分と、ほぼ西南に向かって緩やかに傾斜する山地の部分に分かれ、人家は主として海岸に集まっている。台風の通過による影響を受けやすい地区であるが、逆に冬は季節風の影響が少ない。
 平山地区は、農家が比較的少数ではあるが、地元農協主導による独自の産地形成を成し遂げて、短期間で甘夏柑日本一の銘柄産地となったことで有名である。
 平山地区での柑橘産地づくりにあたって、組合主導の強固な販売力を構築したAさん(大正15年生まれ)と、柑橘栽培に取り組んだBさん(昭和15年生まれ)から話を聞いた。