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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業Ⅵ -上島町-(平成26年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1章 昭和の町並みをたどる

 愛媛県の北東部、広島県境に位置し、瀬戸内海のほぼ中央部に浮かぶ上島(かみじま)諸島と魚島(うおしま)群島で構成される上島町は、平成16年(2004年)に越智(おち)郡魚島村、弓削(ゆげ)町、生名(いきな)村、岩城(いわぎ)村の4か町村が合併して誕生した。
 この地域では、瀬戸内の豊かな海を背景として水産業や造船業、海運業が発達するとともに、温暖な気候を生かした柑橘栽培などのほか、鉱業や菓子製造業なども行われてきた。
 本章では、旧4か町村からそれぞれ1地区を取り上げ、それらの地区の昭和30年代から40年代ころの町並みや生活について、地元住民の方々からの聞き取り調査や現地調査を行い、当時のくらしの一端を明らかにしようとした。