データベース『えひめの記憶』
愛媛県史 社会経済2 農林水産(昭和60年3月31日発行)
二 愛媛県の種苗生産と放流実績
水産試験場の種苗生産
県水産試験場における本格的な種苗生産試験は昭和四七年、国の委託試験としてカサゴを手がけたのが最初である。五八年までに水産試験場で種苗生産したものはマダイ・イシダイ・クロダイ・カサゴ・トラフグ・マコガレイ・ヒラメ・ガザミ・クルマエビ・アワビ・アカガイ・バカガイ・サザエ・アカウニなどであり、これらの年次別生産状況は表5-28に示したとおりである。
栽培漁業協会からの種苗受け入れ
日本栽培漁業協会(当初は瀬戸内海栽培漁業協会)では昭和三九年以降、クルマエビ・マダイ・ガザミ・ブリ・ヒラメ・マコガレイ・カサゴ・メバル・トラフダ・マダコ・マアジ・クロソイその他の種苗生産を行ない、各県に対して放流用として種苗を配布しているが、本県の年次別受入状況は表5-27のとおりである。
栽培漁業センターの種苗生産
県栽培漁業センターではマダイ・クルマエビ・アワビ・アユなどの種苗生産を実施しているが、この生産状況については第一一章第二節で詳述する。
種苗放流状況
県内における放流魚種としてはマダイ・イシダイ・クロダイ・チダイ・カサゴ・トラフダ・ヒラメ・ガザミ・クルマエビ・アワビ・アカガイ・バカガイ・サザエ・マダコなどがあるが、この年次別放流実績を表5-29に、昭和五八年の県内産種苗の放流場所を図5-9に示した。