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愛媛県史 社会経済2 農林水産(昭和60年3月31日発行)

五 財団法人愛媛県漁業操業安全協会・財団法人愛媛県水産振興基金


 愛媛県漁業操業安全協会

 本県地先の海上交通安全法適用海域において、漁業操業の安全確保を図るための事業を実施することにより、海上交通の安全を期しあわせて漁業の振興に資することを目的として昭和四九年一月一四日設立認可された。当協会の事業は ①海上交通安全関係法令の説明会その他の広報普及 ②漁業安全操業のための指導 ③漁場汚染防止、水産資源の維持増大、漁法改善に関する調査研究および事業委託または助成事業の実施 ④関係漁業者の研修などとなっている。
 当協会の資金を上部団体である財団法人漁業操業安全協会などからの助成金や基金から生まれる益金によって確保のうえ前記の事業を実施することとしている。設立時の初代理事長には吉住政市(今治漁業協同組合長)が就任した。

 愛媛県水産振興基金

 昭和五八年八月八日漁業操業安全協会の名称を愛媛県水産振興基金に改め、従前の操業安全協会の事業のほかに新たに水産業振興対策事業を実施することとなった。
 基金の資産としては財産目録に記載された財産・寄附金品・助成金・資産から生まれる果実がある。当基金の基本事項については「寄附行為」で定めているが、昭和五八年度末現在の役員数は理事一三名、監事三名、評議員数は一八名、職員数は二名で業務を遂行し水産振興に寄与している。

表10-26 愛媛県水産振興基金(漁業操業安全協会)

表10-26 愛媛県水産振興基金(漁業操業安全協会)