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愛媛県史 社会経済2 農林水産(昭和60年3月31日発行)

一 設置経緯

     
 設置経緯

 本県におけるかん水養殖業は昭和三六年のハマチ養殖の開始以降急速な発展を遂げ、養殖ハマチの生産額は現在全国第一位となっている。しかしながら養殖規模の拡大につれて湾奥を中心に漁場環境の悪化が進んだことは事実であり、そして当然のことながら各種の魚病が多発するようになった。魚の細菌類は人体への影響は全くないが、魚病の多発は養殖漁家の経営を圧迫し、甚しい場合は経営不能に陥れることもまれではない。このようなことから魚病対策が重要かつ緊急課題として浮上し、その指導研究機関としての設置が望まれることとなった。県はこれらの要請に応えるため、昭和五五年度に宇和島市坂下津外馬越に愛媛県魚病指導センターを建設し、翌五六年四月一日より事業を開始した。