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愛媛県史 社会経済2 農林水産(昭和60年3月31日発行)

三 食糧増産隊の訓練


 食糧増産隊(開拓増産隊)

 昭和一七年の末、政府は農業戦士の養育のため食糧増産隊訓練を実施することとなった。即ち、農村の中堅人物を集め、茨城県の内原訓練所を中心にして、たくましい訓練を始め、心身共に激しい鍛練によって、土地改良・開墾・食糧増産技術の研究などを体験させ、郷里に帰りそれぞれ創意と工夫をこらし増産に努めさせ、これを一般に普及参透させた。こうした事業を昭和二〇年まで続けた。
 また、県の主催でも同種の訓練を行ない、両方を合算すれば、全国で一〇万人以上の農業戦士を訓育した。当時の辞令などは次のとおりである。(昭和二一年、開拓増産隊と名称変更)


            大野  清
食糧増産隊愛媛県大隊幹部ヲ命ズ
  昭和二十年二月一日
 農業報国会愛媛県支部長  印


   辞  令
            大野  清
愛媛県開拓増産隊幹部員ヲ命ス
 月俸 五拾円ヲ給ス
  昭和二十一年三月三十一日
愛媛県開拓増産本部長熊野徳次郎  印