データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

愛媛県史 教 育(昭和61年3月31日発行)

一〇 家庭科

 家庭科、すなわち家庭生活に関する教科は、明治五年の学制頒布後約七〇年間、おもに裁縫科・家事科という二教科に分科しながら、我が国の女子教育に重要な役割を果たしてきた。その間、昭和一四年に青年学校で初めて家庭科の名称が用いられた。昭和二二年に学校教育法が施行され、小・中・高等学校に民主的な家庭建設者を育成することを目的とした家庭科が新設された。その後、数度の改訂を経て、今日では小学校・高等学校に家庭科、中学校で技術・家庭科の呼称が用いられている。ここでは初等教育と中等教育に視点をおき、全国的制度を背景としつつ本県の家庭科教育の歴史を探ることにする。