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愛媛県史 教 育(昭和61年3月31日発行)

あとがき

 愛媛県史四〇巻のうち、「文化」として、資料編「文学」・同「学問・宗教」、部門史「文学」・「学問・宗教」に続き、今度「芸術・文化財」とともに「教育」を刊行することになった。
 本書は、制度史と教科等史を併用し、学校教育以外の教育関係史も収め、この一巻で愛媛教育の全貌を察知しうるよう配慮した。本書こそ、凝縮した愛媛教育の一巻として利用して頂ければ幸いである。
 しかし、各項目を細分すればするほど、精通している方々を求めにくかった。幸い三〇余人の最適の協力者に巡り合うことを得、短時日のうちにまとめて頂いたことは、その専門の分野に限りない愛情をそそがれた賜物といえよう。ただ、多くの資料を人手しながら、限られた紙面の関係で活用できなかった悩みがある。が、一方、これを起点として担当項目について、更にまとめておきたいという意欲も生まれてきている。ハレー彗星近接の今年、愛媛教育の凝集もまた、宇宙的拡散をして、立派な成果にまとめられるよう期待したい。
 編さんについては、文化部会は和田茂樹(愛媛大学名誉教授)が部会長をつとめ、本書については次の委員がその任にあたった。

  委  員
堀 田 鶴 好    愛媛大学名誉教授
藤 崎 一 隆    元愛媛県立松山商業高等学校長
高 橋 昌 民    元愛媛県立新居浜西高等学校長
玉 井 通 孝    元愛媛県教育センター第一研修部長

 なお、執筆については、右記委員の外、次のかたがたにご協力を願った。
楠橋猪之助(元愛媛教育センター第一研修部長)・冨田恒夫(愛媛大学教授)・大野慶一(松山市立鴨川中学校長)・野沢善浩(愛媛県総合教育センター学習情報研究室長)・加地義夫(愛媛県総合教育センター第一研修部長)・加藤計喜(元新居浜西高等学校長)・村上敏行(元重信町立重信中学校長)・大森尚敏(元松山市立三津浜中学校長)・吉金四郎(愛媛県教育会理事長)・兵頭寛(愛媛大学教授)・樋口博章(松山市立道後小学校長)・越智信子(元愛媛大学教授)・二宮幸一(元伊予農業高等学校長)・萩尾晴美(元東予工業高等学校長)・清水実(元松山商業高等学校長)・松宮鉄雄(元宇和島水産高等学校長)・相原猛夫(元聖カタリナ女子高等学校長)・中村一男(元今治西高等学校長)・水口敬(砥部町立麻生小学校長)・稲荷善一(元愛媛県教育委員会松山教育事務所長)・小野憲一 (松山北高等学校長)・広瀬幸一 (広田村立玉谷小学校教頭)・家木良雄(元松山市立久米小学校長)・三好博(元愛媛県教育委員会同和教育課長)・浅木一幸(元松山西高等学校長)・篠木重徳(元松山聾学校長)・宇治勝久(挿桃学園桃山幼稚園長)・讃岐幸治(愛媛大学教授)(ほぼ目次順)

 編集作業は臨時県史編さん部の藤内勲、大野利喜太、日下部正盛、ついで玉井通孝が担当した。執筆者の論稿は多様で、編集委員の手で多少の加除を行った点お断りするが、なお、全体の統一が十分できなかったことを読者は諒とされたい。
 本書の刊行にあたり、執筆者各人へのご助言を頂いたかたがた、資料の写真撮影提供にご協力くださった開明学校・筑波大学中央図書館・愛媛県立図書館・愛媛大学附属図書館・愛媛新聞社・NHKをはじめ、各資料所持者に対し、深謝の意を表する。
     昭和六十一年三月
                        愛媛県史編さん委員会文化部会長 和田 茂樹