データベース『えひめの記憶』
愛媛県史 近代 上(昭和61年3月31日発行)
あとがき
当部会顧問小西四郎先生の適切な御助言に従って、まず資料編を刊行することとし、昭和五八年度に「近代1」を、五九年度に「近代2」・「近代3」を刊行した。本年度はそれら三巻の資料編をベースに通史編「近代上」を刊行することとした。本書は、石鐡・神山の二県が統合されて発足した愛媛県の成立から明治全期を通して、近代愛媛の歩みを記した。執筆に当たっては、たびたび部会を開き、討議を重ね、素原稿を小西四郎先生の御校閲御指導を受けて、このような形にまとめた。心から御礼を申し上げる次第である。
執筆に当たった近・現代部会は、田中歳雄が部会長を務め、構成員は次のとおりである。
委 員 伊 藤 義 一 伊予史談会副会長
同 景 浦 勉 伊予史談会会長
同 斉 藤 正 直 愛媛県立西条高等学校教諭
同 清 水 正 史 愛媛県臨時県史編さん部員
同 高須賀 康 生 愛媛県臨時県史編さん部員
同 高 瀬 一 秀 愛媛県立伊予高等学校教諭
同 高 辻 信 也 愛媛県教育委員会文化振興局教育専門員
同 武 智 敏 明 愛媛県教育委員会高校教育課管理主事
同 藤 井 忠 夫 愛媛県立松山北高等学校教諭
委 員 宮 城 鎮 愛媛県立松山西高等学校教諭
同 村 上 憲 市 愛媛県臨時県史編さん部員
同 和 田 茂 樹 愛媛大学名誉教授
執筆協力者 河 合 勤 愛媛県建築士審査会委員
執筆分担は、後記のとおりで、各自の研究分野に基づく希望により定めた。論稿にはニュアンスに多少の相違があるが、執筆者の持ち味を生かし、なるべく原文に添うようにと思い、手を加えることを避けた。全体の調整には部会長が当たり、編集作業は臨時県史編さん部の高須賀康生と村上憲市が担当した。
本書の刊行に当たり資料の閲覧・提供をいただいた国立国会図書館・国立公文書館・憲政記念館・防衛庁戦史資料室・偕行社図書館・福島県歴史資料館・福島県立図書館・香川県立瀬戸内海歴史民俗資料館・愛媛県立図書館・愛媛県立歴史民俗資料館・日本赤十字社愛媛県支部・八幡浜市立図書館・新居浜市立図書館・川之江市立図書館・東予市誌編さん室・松山市役所・大三島町役場・菊間町役場・広見町役場・中島町教育委員会・宇和町開明学校・愛媛新聞社などの諸機関の御懇情に感謝の意を表する次第である。
昭和六十一年三月
愛媛県史編さん委員会 近・現代部会長 田 中 歳 雄
執筆分担
第一章 愛媛県の成立
第一節 廃藩置県と石鐡県・神山県
一~三……景浦 勉
第二節 県政の創始
一…………伊藤 義一
二~四……高須賀康生
第三節 三新法と県政
一~三……高須賀康生
第四節 身分制の解体と文明開化
一…………武智 敏明・宮城 鎮
二…………高須賀康生
三…………藤井 忠夫
第五節 地租改正
一~三……田中 歳雄
第六節 殖産興業
一~四……斉藤 正直
五…………村上 憲市
第七節 近代学校教育の開始
一~二……高須賀康生
三~四……景浦 勉
第八節 自由民権運動の展開
一~三……高須賀康生
第九節 県政の推進
一~四……高須賀康生
第一〇節 軍隊の設置
一~二……河合 勤
第二章 地方自治制度の成立と愛媛県
第一節 市制・町村制の実施
一~二……伊藤 義一・高須賀康生
第二節 府県制・郡制の施行と県政
一~三……高辻 信也
第三節 国会開設と政党
一~二……高須賀康生
第四節 諸産業の近代化と生産の拡大
一~六……斉藤 正直
七…………村上 憲市
第五節 交通の発達
一~三……高瀬 一秀
第六節 教育の普及
一…………高須賀康生
二~三……景浦 勉
第七節 日清・日露戦争と県民
一~四……河合 勤
五~六……高辻 信也
第八節 日露戦争後の県政
一~三……高辻 信也
第九節 社会生活と文化の発達
一・三……藤井 忠夫
二…………宮城 鎮
四…………和田 茂樹