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伊予市誌

2 産業組合

 有限会社伊予購買組合は、一九〇六(明治三九)年一二月一八日郡中町に創立された。当組合は、農事及び生計に必要な物品を購入し、これを廉価で売却する所であり、このため庶民経済の向上が図られるようになった。また、一九一〇(明治四三)年三月には、南伊予村に村長宮内長及び武智惣五郎、玉井和三市らの努力によって南伊予産業組合(信用購買・販売・利用組合)が設置され、農村事業家に資金を供給し、あわせて貯金の便宜を得させることによって農村の金融面に寄与するところが少なくなかった。その後、大正期に入り一九一三(大正二)年八月には郡中村信用購買販売組合、一九二〇(大正九)年一月には伊予陶器信用購買販売組合、更に一九二二(大正一一)年一月には南山崎村信用購買販売利用組合が設けられた。