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伊予市誌

一、ナウマン象のいたころの伊予

 私たちの直接の祖先である現世人類(ホモ・サピエンス)が、地球上に出現したのはせいぜい数万年前である。現世人類の活躍した数万年間が後期旧石器時代であり、この間は、何回もの厳しく寒い氷河期に襲われたので、氷河時代と呼ばれている。その氷河期が終わりを告げ、徐々に温暖化してくるのは約一万二、〇〇〇年前である。
 現在までの調査で、伊予市内で人々が生活し始めたのは、約二万年前の後期旧石器時代中葉である。そのため、伊予市の歴史も、現段階ではこのあたりから始めるのが妥当のようである。