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伊予市誌

一、市制実施を必要とした理由

 合併四か町村は旧藩時代同じ大洲藩に属し、地形は平坦地に接続した生活共同圏を形成しており、人情、風俗も共通している。東西七・五キロメートル、南北一一・〇キロメートル、面積五六・一九平方キロメートルのまとまった一体不可分の地域社会を構成している。また郡中町と北山崎村は海に面し工場設置地帯として重要な地位を占め、特に近年名実共に完備した郡中港を中心に物資の集散を活発にしており、交通面においては伊予鉄郡中駅・郡中港駅と国鉄南郡中駅(伊予市駅)を有し、幹線道路は郡中町を中心に放射線状に発達して、商工業の発展が期待された。以上の理由によって一大飛躍を期し、関係町村民は一致団結して市制実現に邁進しようとしたものである。