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伊予市誌

2 南伊予農業協同組合

 設立と事業活動
 南伊予農業協同組合は、旧伊予郡南伊予村管内の農家で組織する総合農協で、一九四八(昭和二三)年四月八日南伊予村農業会から事務引き継ぎを受け、同日南伊予村農業協同組合が設立登記された。昭和三〇年五月の市制発足に伴い一時伊予農業協同組合に名称が変更されたが、翌三一年五月に再び南伊予農業協同組合に名称変更が行われた。昭和六〇年三月末日の組合員は一、二四〇人、主な施設は八倉・宮下・上野・上三谷・下三谷の各字ごとに農業用倉庫を有し、昭和二三年七月に下三谷支所、同二七年六月には宮下支所が開設された。また、昭和四〇年四月に農業機械サービスセンター、昭和五三年一〇月に野菜集荷場が設置されて、営農の促進に活用された。組合本所は昭和四六年二月、鉄筋コンクリート造に改築された。
 同組合管内は、かんきつ類を主体とした果樹畑と田畑利用による米麦及び野菜作りの複合経営農家が大半を占めている。なかでも果実類は、伊予園芸農業協同組合が包括していた関係で本組合では主に米麦・畜産及び野菜事業を取り扱っている。昭和五六年四月には昭和六〇年度を計画目標年度とする南伊予営農振興計画が策定され、地域複合農業の確立、土地基盤の整備、農地の流動化、農業機械投資の軽減、土づくりなど重点振興目標が定められている。
 歴代の組合長は、初代重松峯行、二代松野夏吉、三代渡辺林松、四代篠崎猪佐男であった。