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中山町誌

発刊にあたって

  中山町長 亀井正哲

 21世紀を目前にして、世紀末の変革が進み、新しい時代への対応が急がれております。この混迷の時代こそ、過去を振り返り学ばねばならない大切な時であると考えます。又、新町発足40周年の記念すべき年にも当り、町誌の編さんを計画し、このたびめでたく発刊の運びとなりましたこと、ご同慶の至りであります。
 今回の町誌は、昭和40年発刊された町誌を基に、再編、整備されたのであります。先人が、智と、汗と、情熱、そして和で築かれた、歴史、文化、伝統を継承してゆくことこそ、私共に課せられた責務であります。しかし、時代の変化、歳月の流れと共に、失われるものも多く、猶予出来ない問題であります。又、国際化、自由化、過疎、そして超高齢化社会等、新時代を迎え、中山町の環境も未曽有の厳しさで、諸事業が山積しており、判断に迷いましたが、議会の積極的なご同意、そして本町にご縁の深い、奥田和久氏のご指導、編さん委員を始め数多くの方々の献身的なご協力等、相まって完結をみたのであります。
 本誌の発刊を契機に、私たちは、本町の過去を知り、先人先輩の愛町のご努力、偉大なご業績を偲び、今後より一層努力を重ね、後世に引継がねばと考えております。
 町民の皆さんも、折にふれ頁をめくりながら、子に、孫に語り継いで頂きたいと願っております。
 終りに、本誌の発刊に当り、ご指導賜りました諸先生方、資料の提供、収集にご協力頂きました皆さまに衷心よりお礼を申し上げ、ごあいさつといたします。

   平成八年一月三一日