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中山町誌

七、 銅鐸

 銅鐸は、もともとは釣りさげて鳴らす「かね」であり、中に棒状の舌を下げ、本体を振り動かすと音が出る。あまり響きのよい音色ではないが、さぞかし驚きであり、神聖な音として受け取られたと推察される。
 だが愛媛県では未だに、銅戈と同様発見されていない。四国の内、香川県・徳島県・高知県では近畿地方での大形銅鐸(畿内系)が発見されているにも拘らず、愛媛県では、北九州系の小銅鐸の発見もない。本県はこの文化圏の外にあり、四国を「二名の国」と俗称する要因の一つかとも類推される。