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中山町誌

一、 郡会議員選挙と中山町

 明治二三年(一八九〇)に府県制・市町村制と同時に制定された郡制は、その後大正三年に一部改正があり、さらに大正一〇年四月、郡制廃止に関する法律が公布されて、同一二年四月一日をもって廃止となり、地方自治体としての郡は消滅した。
 しかし行政官庁としての郡長はその後も引き続いて存続したが、これも大正一四年一月に廃止された。
 その後町村は、県に直接監督指導されていたが、昭和一七年各町村行政を円滑に運営するため地方事務所をおいて県の一部の事務を掌管させた。この地方事務所は従来の郡役所と性格を異にし、あくまでも行政機関として存在したのであるが、これも県の行政機構の改革によって昭和三五年廃止された。