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中山町誌

一、 施設の整備拡充

 佐礼谷診療所
 町村合併後は、中山町国民健康保険直営佐礼谷診療所(所長榊原三廣)となり、地域住民の健康管理にあたった。
 昭和三九年には、既存の施設では支障多く、診療棟の改築(五三・五五坪)と医師住宅の一部改築を行い、診療を継続したが本施設の老朽化により、昭和六〇年度事業として当時診療所隣接大字佐礼谷甲八一六 ― 一に用地を求め診療棟並びに医師住宅の新築が行われた。
 本事業は、佐礼谷診療所並びに林業者等健康管理センターの合築工事として、一階(一九九・九八平方メートル)を診療棟、ニ階部分を林業者等健康管理センターとしての合体施工により翌年二月二〇日現在地に完成したもので、昭和六一年三月三日から開業し現在に至っている。診療のかたわら昭和六一年五月より、四〇・五〇・六〇歳に達した町民を対象に人間ミニドックを始め、肥満予防教室、糖尿病予防教室等を開設し予防保健在宅医療も含めた包括医療による、住民の健康づくりに努めている。同時に医師住宅木造ニ階階建(七九・四九平方メートル)を新築した。

 中山歯科診療所
 歯科診療所は、昭和五九年度に実施した中山町振興計画町民アンケート調査により、歯科診療施設設置の要望があり、その要望に答えるため前中山郵便局舎あとを買収し、当該施設を改造(改造費一七、九〇〇千円)現診療所を泉町三丁目(大字中山丑三五二 ― 一)に新設した。
 初代所長に歯科医師高橋德昭が就任、歯科衛生士一名・事務員一名をもって、昭和六一年四月一二日診療を開始した。昭和六二年度からは診療のかたわら、本町保健事業による幼稚園保育所幼児を対象に、虫歯予防教室(ハハハ教室)を開催し、平成三年一〇月からは幼保・小中学校児童生徒を対象に、永久歯虫歯予防事業としてフッ素洗口事業を始めた。これは県下でも大三島町に続いての事業の取り組みであり、県下近隣市町村において反響を呼んだ。続いて平成五年からは、七ケ月、三歳半の乳幼児に対するフッ素塗布、四〇歳以上人間ミニドック歯科衛生指導を取り入れ、また寝たきり老人訪問指導を行い歯科衛生向上のため努めている。

表5-3 診療所利用状況

表5-3 診療所利用状況


表5-4 歴代診療所勤務医師

表5-4 歴代診療所勤務医師