データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

中山町誌

一、 寺子屋

 寺子屋という言葉は「寺子」と「屋」との合成語である。寺子は、そこで学ぶ子供のことで、屋は寺子の通う家という意味を持っている。
 寺子屋は幕府・領主に関係なく自然発生的に生まれ、文化年間(一八〇〇以降)になると一段と普及した。
 寺子屋は寺院を利用したものが多く、神社・神官宅がこれに次ぎ、士族・医師・庄屋・百姓の居宅などが使用された。また、師匠の身分は僧侶が最も多く、士族・神官・庄屋・百姓の順である。特に郷村ではほとんどが僧侶と神官で、稀に霊場巡りの遍路や、修験者が逗留して務めたものもある。