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中山町誌

第四節 近代教育の創始

 明治一九年(一八八六)、「小学校令」「中学校令」「師範学校令」を公布、それぞれの学校を尋常・高等の二段階とし、小学校は尋常小学校四年となり、四年間を義務教育とした。中学校については、公立尋常中学校は各府県一校、高等中学校は国立とした。また、師範学校については、尋常師範学校を各府県立一校、東京師範学校を高等師範学校とし官立とした。なお、尋常小学校の代用として小学簡易科も認められた。この大規模な教育制度の改革は、明治二二年「大日本帝国憲法」、翌二三年「教育二関スル勅語」によってさらに強固なものとなり、日本の教育の基盤が確立した。それはまた、教育内容の基準を示すとともに、教科書検定制度を確立することにもなった。