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中山町誌

二、 第二期国定教科書

 明治三九年頃の教科書の修正では、現場の授業経験や各方面の意見を採り入れたが、戦争後高まった国家主義思想をはじめ、時勢の変化が強く反映したものとなった。
 国語は、「タコ コマ ハト マメ」から始まる読本となり、単語から出発して童話伝説などを教材とした短句短文に進んでいる。軍事教材では、広瀬中佐・橘中佐・水師営の会見の記述が加えられた。
 修身科の教科書では、いずれの学年でも、忠孝をはじめ祖先崇拝の課を設け、毎巻かならず皇室に関する内容があり、「日の丸の旗」・「大日本帝国」・「祝日祭日」などの課を適宜配置している。