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中山町誌

三、 青少年学徒ニ賜ハリタル勅語

 昭和一四年五月二二日に天皇は皇居前広場で、全国から集められた青少年学徒の部隊行進を親閲された後、次の「青少年学徒二賜ハリタル勅語」を発布された。

 青少年学徒ニ賜ハリタル勅語
  「国本ニ培ヒ国カヲ養ヒ以テ国家隆昌ノ気運ヲ永世ニ維持セムトスル任タル極メテ重ク道タル甚ダ遠シ、而シテ其任実ニ繋リテ汝等青少年学徒ノ雙肩ニ在リ、汝等其レ気節ヲ尚ビ廉恥ヲ重ンジ古今ノ史実ニ稽ヘ中外ノ事勢ニ鑒ミ其ノ思索ヲ精ニシ其ノ職見ヲ長ジ執ル所中ヲ失ハズ嚮フ所正ヲ謬ラズ各其ノ本分ヲ恪守シ文ヲ修メ武ヲ練リ質実剛健ノ気風ヲ振励シ、以テ負荷ノ大任ヲ全クセムコトヲ期セヨ、」

 すべての学校ではこの日を記念して、毎年五月二二日にこの勅語を奉読し、併せて部隊行進・神社参拝・武道訓練などの行事が催されるようになった。
 昭和一五年(一九四〇)は紀元二、六〇〇年にあたる年として、各学校では奉祝の式典や記念行事など盛大に挙行され、挙国一致・堅忍不抜・尽忠報国を目標とする皇国精神の一層の発揚が奨められた。