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中山町誌

三、 講

 大師講
 弘法大師の徳を慕いその址跡を巡拝し功徳を得るものであり、大衆信仰に与えた影響は大きく、春・夏二回各所の大師堂に巡拝したり、講員が巡拝者に接待を施したりした。大正時代に盛景寺周辺に八十八ヶ寺霊場ができ、遠く大瀬や立川方面からの巡拝者も多かったそうだ。

 地蔵講
 古来から町内に地蔵菩薩を祀り地蔵講を結成、八月二四日を地蔵盆と称し子供中心の信仰が行われていた。

 心経講
 仏教の経典般若心経を信仰する講で町内には次のような講が結成されていた。
 講員は年に一~二回は集会し、般若心経一万巻を奉納し、家内安全を祈っていた。

 竜王講
 水を司る守護神竜王大明神を信仰する講で、町内の主婦に信仰者が多く、昭和三四年盛景寺にこの講が結成され約四〇〇名の講員がいたという。

 念仏講(お念仏・組合仏・十六念仏・一日講)
 本町では念仏行事も盛んで講と称していない所も多いが、一種の講と考えられる。当番の家またはお堂で念仏を唱えその後みんなで食事をしていたが、現在は数部落でしか残ってないようだ。

講