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中山町誌

一、 菩提樹

(A)菩提樹
    県・天然記念物
    所在地  伊予郡中山町出渕二番耕地一七九番地
    所有者  盛景寺
    指定年月日 昭和四五年三月二七日
 行基菩薩開創の寺と伝えられている盛景寺は、昔から中山町の古刹として名高い。
 その盛景寺より高くそびえる目通りニメートル、根廻り三・五メートル、樹高約三〇メートルに及ぶ菩提樹がある。中国原産のシナノキ科の落葉高木で、果物は数珠に加工し珍重される。
 寺伝によると、行基が留錫の際手植したもの、また、開山法灯国師が入宗、建長六年(一二五四)帰国の際持ち帰ったとも伝えられている。樹齢は、七〇〇~八〇〇年を経ているものと思われる。
 菩提樹は、その下で釈迦が悟りを開いたとして尊ばれ、聖樹と呼ばれることもある。そのために仏教寺院ではよく植栽されているが、盛景寺のような巨木は日本でも有数のものといわれている。
 近年この菩提樹の見学に訪れる大が次第に増え、その存在価値は遠近に広く宣伝されている。